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Q43:船員の数と国籍:世界には何人の船員がいる? |
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商船に乗組む船員の数は、世界中で約120万人ほどです。この内、船長や機関長、航海士や機関士などの船舶職員が約40万人、甲板(こうはん)員や機関員などの部員が約80万人です。
船の国籍にもいろいろあるように、船員の国籍もさまざまですが、船の数が多い国だから船員の数が多いということではありません。一番多いのがフィリピンの23万人、次いでインドネシアと中国が約8万人、トルコ6万人、ロシアとインドが5万5,000人と続きます(BIMCO/ISF資料)。
こうした国の人達にとって、船員の給与は自国の他の職業よりも恵まれ、世界各国に行くことができるなど、魅力のある職業となっています。一方、日本の外航航路の船員(外航船員)数は、1978年には4万4,000人を超えていましたが、日本経済の高度成長に伴って給与水準が高くなってくると、だんだん外国人船員にとって代わられるようになり、今では船舶職員を中心に5千人程度まで減ってしまいました。これは、他の先進国でも同じ傾向にあります。
日本の船会社が運航する船舶は、パナマ籍船が最も多く、これに日本人船長や機関長などの船舶職員とフィリピン人などの部員が一緒に乗組む混乗船(こんじょうせん)という形態が一般的です。乗組員の数が1,000人もあるような豪華客船では、乗組員の国籍が30カ国を超えることもあります。
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